16タイプと占いを扱う宵待の編集チーム。公開資料と編集基準をもとに、自分の気持ちを読み解くための記事を制作しています。
エニアグラムのタイプ一覧を読んで、3つも4つも当てはまってしまった。よくあることで、原因ははっきりしています。タイプの説明を行動で読んでいるからです。エニアグラムは行動ではなく動機で分けているので、行動だけを見れば当然いくつにも当てはまります。この記事では9つのタイプそれぞれについて、中心にある恐れ、本当に欲しいもの、よく出る口ぐせ、追い詰められたときの姿を並べます。口ぐせと、追い詰められたときの姿。この2つがいちばん番号を分けます。
結論:長所ではなく「避けたいこと」で分かれています
9つのタイプを見分けるときのコツを、先に一つだけ書いておきます。「自分はどれが得意か」で探さないことです。
得意なことで探すと、たいていの人は憧れている番号を選びます。落ち着いて見えるタイプ9、成果を出すタイプ3、動じないタイプ8。どれも魅力的に書かれているので、そちらに引っ張られます。
当たる探し方は逆です。「これをされると、自分は他の人より強く反応してしまう」という一点を探します。段取りが崩れることなのか、無視されることなのか、身動きが取れなくなることなのか。その一点が、あなたの番号の中心にある恐れです。
言い換えると、9つのタイプは長所の分類ではなく、避けたいことの分類です。長所に見えている部分は、避けるために身につけた癖が上手く働いているときの姿にすぎません。
9タイプの早見表|恐れ・欲しいもの・口ぐせ
全体を先に並べます。読むときは、右の2列を先に見てください。恐れと口ぐせのほうが、名前より正確に番号を指します。
| 番号 | 呼ばれ方 | 中心にある恐れ | 本当に欲しいもの | よく出る口ぐせ |
|---|---|---|---|---|
| タイプ1 | 改革する人 | 自分が間違っていること | 正しくあること | 「ちゃんとやろう」 |
| タイプ2 | 人を助ける人 | 必要とされないこと | 愛されること | 「私がやっておくよ」 |
| タイプ3 | 達成する人 | 価値がないと見なされること | 認められること | 「で、結果は」 |
| タイプ4 | 個性的な人 | 自分に固有のものが無いこと | 自分らしくあること | 「みんなと同じは嫌」 |
| タイプ5 | 調べる人 | 中身が尽きて無力になること | 分かっていること | 「もう少し調べてから」 |
| タイプ6 | 忠実な人 | 支えを失うこと | 安全であること | 「もし駄目だったら」 |
| タイプ7 | 熱中する人 | 苦痛や退屈に閉じ込められること | 満たされていること | 「面白そう、次は」 |
| タイプ8 | 挑戦する人 | 支配され、傷つけられること | 自分で決められること | 「で、誰が決めるの」 |
| タイプ9 | 平和をもたらす人 | 衝突で関係が壊れること | 穏やかであること | 「どっちでもいいよ」 |
ここから3つのセンターごとに、番号を一つずつ見ていきます。センターとは、何かが起きたときにどの感情から反応が始まるかによる3つのグループ分けで、詳しくはエニアグラムとはで説明しています。
本能センター(8・9・1)|同じ怒りを、出す・消す・変換するで分かれます
このグループは、腹で反応します。考えるより先に体が動き、その場に対して受け入れるか拒むかがすぐ出ます。3つに共通するのは怒りで、扱い方が真っ二つに分かれるのが特徴です。
タイプ8|挑戦する人
怒りを外に出します。中心にあるのは、他人に支配され、無防備なところを踏みつけられることへの恐れです。そうならないために、先に主導権を取り、弱みを見せません。強く見えるのは、強いからというより、弱いところを見せた経験が痛かったからです。守りたい相手には露骨に肩入れし、その場の力関係が不当だと感じると本気で怒ります。追い詰められるとタイプ5の面が出て、急に人を遮断して一人で抱え込みます。
タイプ9|平和をもたらす人
怒りを感じないことにします。中心にあるのは、衝突によって関係が壊れることへの恐れです。そのために自分の意見を後ろに下げ、相手に合わせます。温厚に見えますが、本人の中では意見が無いのではなく、出すほどのことではないと処理されています。これが積み重なると、自分が何をしたいのか分からなくなります。追い詰められるとタイプ6の面が出て、疑い深くなり、決められなくなります。
タイプ1|改革する人
怒りを正しさに変換します。中心にあるのは、自分が間違っている、欠けているという感覚への恐れです。そのために基準を決め、そこからのずれを直そうとします。他人に厳しく見えることがありますが、いちばん厳しい基準は自分に向いています。頭の中に、絶えず駄目出しをする声があります。追い詰められるとタイプ4の面が出て、正しさを保つどころか自分の惨めさに沈み込みます。
感情センター(2・3・4)|同じ恥を、役立つ・成果・独自性で埋めます
このグループは、心で反応します。人からどう見えているかが判断材料になりやすく、自己像に敏感です。共通するのは恥で、埋め方が3つに分かれます。
タイプ2|人を助ける人
役に立つことで埋めます。中心にあるのは、誰からも必要とされないことへの恐れです。そのために頼まれる前に気づき、先に手を差し出します。自分の要求は言葉にしないことが多く、代わりに相手の要求を満たしてから返ってくることを期待します。感謝が返らないと、静かに、しかし深く傷つきます。追い詰められるとタイプ8の面が出て、それまで抑えていた要求が一気に噴き出します。
タイプ3|達成する人
成果で埋めます。中心にあるのは、価値のない存在だと見なされることへの恐れです。そのために結果を出し、そう見えるように整えます。目標があると強く、評価の指標がはっきりした場所ほど力を発揮します。落とし穴は、成果と自分を切り離せなくなることです。うまくいっていない自分に、居場所を感じられなくなります。追い詰められるとタイプ9の面が出て、急に何もしなくなります。
タイプ4|個性的な人
独自性で埋めます。中心にあるのは、自分に固有のものが何もないことへの恐れです。そのために人と同じであることを避け、内面を掘ります。感受性が強く、既製品のような言葉を嫌います。落とし穴は、自分に無いものばかりが目に入ることです。他の人が当たり前に持っているように見えるものを、自分だけが欠いていると感じます。追い詰められるとタイプ2の面が出て、相手に過剰に尽くして関係をつなぎ止めようとします。
思考センター(5・6・7)|同じ不安を、蓄える・備える・塗りつぶすで処理します
このグループは、頭で反応します。動く前に見通しを立てたがり、確からしさを確保しようとします。共通するのは不安で、処理の仕方が分かれます。
タイプ5|調べる人
知識を蓄えて対処します。中心にあるのは、自分の中身が尽きて役に立たなくなることへの恐れです。そのために調べ、蓄え、消耗しそうな場から距離を取ります。感情や時間を「限りある資源」として扱う感覚があり、人と長く一緒にいると目減りしていく実感があります。冷たいのではなく、補充が必要なだけです。追い詰められるとタイプ7の面が出て、落ち着きなくあれこれ手を出します。
タイプ6|忠実な人
備えることで対処します。中心にあるのは、支えを失って無防備になることへの恐れです。そのために先に危険を想定し、確認を重ねます。慎重で誠実、そして最悪の想定がうまい。信頼した相手や組織には強く忠実になりますが、同時に本当に信頼していいのかを疑い続けます。この揺れがタイプ6のいちばんの特徴です。追い詰められるとタイプ3の面が出て、不安を打ち消すために成果を追い立てます。
タイプ7|熱中する人
楽しい予定で塗りつぶします。中心にあるのは、苦痛や退屈に閉じ込められることへの恐れです。そのために選択肢を増やし、明るいほうへ動きます。発想が早く、場を明るくします。落とし穴は、痛みを扱わずに済ませてしまうことです。しんどい話が出そうになると、話題を変えるか、前向きな解釈に置き換えます。追い詰められるとタイプ1の面が出て、周囲の粗ばかりが目について批判的になります。
タイプ9だけ検索が突出している理由|自分で決められないからです
エニアグラムの番号を一つずつ調べる人の数を見ると、タイプ9だけが他の番号の5倍から9倍あります。偶然ではなく、タイプ9の性質そのものが理由だと考えられます。
タイプ9は、自分の意見を後ろに下げる癖がついています。それが長年続くと、自分が何を感じ、何をしたいのかが自分でも分からなくなります。診断の設問は「あなたはどうしたいか」を聞いてくるので、この癖がある人ほど答えに詰まります。結果が出たあとも「これで合っているのか」が確かめられず、もう一度調べにくる。
もう一つ、タイプ9の説明は他の番号と比べて手応えが薄いという事情もあります。タイプ8の「主導権を取る」やタイプ4の「人と違うことを求める」に比べ、タイプ9の「波風を立てない」は、読んでも自分の姿として掴みにくい。掴めないから、繰り返し確かめに戻ることになります。
もしあなたがタイプ9かもしれないと感じていて、しかし確信が持てないなら、その「確信が持てなさ」自体がタイプ9の特徴に含まれます。自分の輪郭が薄いことがこの番号の中心にあるためです。
迷いやすい組み合わせと、その分け方
行動が似ていて取り違えやすい組み合わせがあります。分ける鍵は、いつも同じで「それをしないと何が怖いか」です。
タイプ1とタイプ6|どちらも慎重で真面目に見えます
タイプ1が確認するのは、基準からずれていないかです。タイプ6が確認するのは、想定外が起きないかです。1は正しさのために、6は安全のために動いています。指摘されたときの反応も違い、1は「自分が間違っていた」と受け取り、6は「やはり危なかった」と受け取ります。
タイプ2とタイプ9|どちらも人に合わせます
タイプ2が合わせるのは、必要とされたいからです。だから相手の役に立つ形で近づきます。タイプ9が合わせるのは、揉めたくないからです。だから自分の意見を引っ込める形で近づきます。2は前に出る合わせ方、9は下がる合わせ方だと考えると分かれます。
タイプ4とタイプ5|どちらも内向的で距離を取ります
タイプ4が距離を取るのは、自分の感覚を薄められたくないからです。タイプ5が距離を取るのは、消耗を避けたいからです。4は感情が濃く、5は感情を後回しにします。同じ「一人でいる」でも、片方は感じるため、片方は減らさないためです。
タイプ3とタイプ8|どちらも前に出て結果を出します
タイプ3は認められることを求め、タイプ8は支配されないことを求めます。3は評価の指標がある場所で伸び、8は裁量がある場所で伸びます。褒められたときの反応も違い、3は力になり、8はさほど動きません。
それでも絞りきれない場合は、16タイプ性格診断のほうを重ねてみる手があります。動機ではなく情報の扱い方から見ることで、別の角度が入ります。重ね方はエニアグラムと16タイプの対応表に、人との噛み合い方はエニアグラムの相性にまとめています。
よくある質問(FAQ)
エニアグラムのタイプ9はどんな人ですか。
衝突によって関係が壊れることを恐れ、自分の意見を後ろに下げて場を穏やかに保とうとする人です。温厚に見えますが、意見が無いのではなく、出すほどのことではないと処理されています。これが積み重なると、自分が何をしたいのか分からなくなります。
なぜタイプ9ばかり検索されているのですか。
自分の意見を下げる癖があるぶん、診断の設問に答えづらく、結果が出ても確信が持てずに繰り返し調べに戻る人が多いためだと考えられます。確信の持てなさ自体が、この番号の特徴に含まれます。
タイプが3つも4つも当てはまります。
行動で読んでいる可能性があります。エニアグラムは動機で分けているため、行動だけを見れば複数に当てはまるのが自然です。何をしているかではなく、それをしないと何が怖いかで絞ってください。
タイプ1とタイプ6の違いは何ですか。
確認する理由が違います。タイプ1は基準からずれていないかを確認し、タイプ6は想定外が起きないかを確認します。指摘されたとき、1は自分が間違っていたと受け取り、6はやはり危なかったと受け取ります。
タイプ4とタイプ5はどう見分けますか。
距離を取る理由が違います。タイプ4は自分の感覚を薄められたくないため、タイプ5は消耗を避けたいためです。4は感情が濃く出て、5は感情を後回しにします。
追い詰められたときに別のタイプになるのですか。
なりません。ストレス下では別の番号の不健全な面が表に出るとされますが、中心の番号は変わりません。一時的に借りている状態だと考えてください。
いちばん多いタイプはどれですか。
調査の対象や方法によって結果が変わるため、確定した答えはありません。オンラインの自己申告データでは9や6が多く出る傾向がありますが、参加者に偏りがあるため人口全体の割合とは言えません。
エニアグラムのタイプで能力は分かりますか。
分かりません。番号が示すのは動機であって、能力や成果ではありません。同じ番号の中に、まったく違う分野で力を発揮している人がいます。
口ぐせだけで自分のタイプを決めてよいですか。
入口としては有効ですが、それだけでは足りません。口ぐせは動機が表に出たものなので目印になりますが、最終的には「それをしないと何が怖いか」で確かめてください。
16タイプ性格診断とどちらを先に知るべきですか。
説明が具体的なぶん、16タイプ性格診断のほうが取っつきやすいです。そのうえで腑に落ちない部分が残ったときにエニアグラムを重ねると、掛け合わせの効果が実感しやすくなります。
まとめ
9つのタイプは長所ではなく、避けたいことで分かれています。だから「どれが得意か」で探すと憧れの番号を選んでしまい、「これをされると人より強く反応してしまう」という一点で探すと当たります。名前より、恐れと口ぐせのほうが正確に番号を指します。
取り違えやすい組み合わせは、行動が似ていて動機が違うものばかりです。1と6は確認する理由が、2と9は合わせ方の向きが、4と5は距離を取る理由が、3と8は求めているものが違います。迷ったら行動ではなく、それをしないと何が怖いかに戻ってください。
自分の16タイプが分からない方は、16タイプ診断(無料・16問)で先に確かめておくと、エニアグラムとの重なりが見やすくなります。
本記事は性格類型の一般的な解説であり、医学的・心理学的な診断ではありません。エニアグラムと16タイプ性格診断は別々に作られた枠組みで、両者を結びつける公式の対応表は存在しません。記事中の重なりは、オンライン上の自己申告データで報告されてきた傾向であり、個人に当てはまることを保証するものではありません。/運営:WEBBOX合同会社 監修:Lumina編集部
読み終えた、あなたへ
では、あなたの今日はどうでしょう
傾向やランキングは、いつ読んでも同じ答えを返します。けれど毎日の「今日はどう動くか」は、その日にしか分かりません。
宵待タロットは、78枚のカードから引いた3枚を、あなたの16タイプに重ねて読みます。今日が動く日なのか、待つ日なのか。そこまで含めてお伝えします。
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本記事について
本記事は16Personalities性格理論および関連する心理学的知見に基づく一般的な解説です。16Personalitiesは性格傾向を理解するためのフレームワークであり、医学的診断や性格の固定的決定を意図するものではありません。個人の性格は環境・経験・成熟度により変化します。記事中の傾向説明は、あくまで一般論であり、全ての方に当てはまるわけではありません。